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祝 竣工
2023-10-02
グループホームこすもすの家 A棟 増築・バリアフリー化  
ごあいさつ

 特定非営利活動法人
 さんりく・こすもす
 理事長 新 沼 節 子

 2011年の東日本大震災によりさんりく・こすもすも大きな被害を被りました。しかし、幸い、利用者さんの家族も含め人的な被害はなく、流出してしまった住むところを作ることから、こすもすの「復興」は着手されました。その年の12月には立根に「いちばん星」が開設になりましたが、しかし、そのタイミングで、今度は慣れ親しんだ「パンションかわくぼを」を大家さんにお返ししなければならなくなったのです。喜びと「がっかり」が入れ混じった日だったことを、今も少し切ない気持ちで思い出します。
その後何とか奮起して、建設に着工したのが「こすもすの家A棟」でした。完成までに約2年も費やしたのは計算外でしたが、ようやく完成し、2015年の春、パンションかわくぼの利用者さんたちを中心に転居していただき、新しいグループホームの運営が始まりました。その一月後は、女性が中心に入る「こすもすの家B棟」そして、3年後の2018年には、車いす対応のグループホーム「こすもすの家C棟」(何も考えなしにつけたようで気恥しいねーみんぐですが)が同じ敷地内に完成しました。
それからそんなに経ったつもりはないのに、新しい問題が生じてきます。それは、利用者さんの高齢化でした。もちろんそれに伴い介護的な支援をする場面も増えてきます。これまで、障害を持つ人が高齢化していくことで起こる様々な問題について、確かな決まりごとがないこの国では、きちんとした取り組みはまだされていませんでした。会議などでも課題として「障害者の高齢化」という文面が資料に載っているだけでした。私たちの国は、高齢者福祉はとても充実していますが、障害を持つ人が高齢になるということは必ずしもその枠の中にはめきれないもの、もっと言えば、はめてはいけないものだと私は思います。こすもすのような、地域社会に開けたグループホームという形のなかで、見渡せば、「障害者の介護が必要になったとき」のことについては、社会資源の有無を含め、何の前例もない状態であったことは確かでした。そうだ、小さな特養のようなもの(定員10名くらいの)はできないのかな…と思いついた私は、早速県に相談に行くと、今の法律では施設は30人以上と決まっています。・・・との返事。小さい単位の施設を増やそうと言っていた自立支援法の考えは、この時までその分野では実行されていないことを、残念な気持ちで改めて知らされた瞬間でした。そりゃ無理なので…そうだ、現状のグループホームを介護的な支援のできるものに変えれないかということを思いついたのです。
紆余曲折…ではありましたが、設計上簡単に、安全にということも十分に踏まえ、高田市の鈴木建設さんに設計施工をお願いし、県の施設整備補助金の支援を受け、こすもすの家A棟は、この度無事完成いたしました。
これから、利用者の皆さんの住み替えや引っ越しが始まり、また新しいところで泣き笑いの日々が始まるのももうすぐかと思います。ひとまずここに、完成した御礼とともにご報告をいたしたく思います。



特定非営利活動法人さんりく・こすもす
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